宿泊業の魅力に出会ったあの日々。

小さな村で珈琲屋さんをしていると、

どんな変わり者がしているのだろう?

と探求心がそそられるのか、

訪れる方に「どうしてコーヒー屋さんを

始めようと思ったんですか?」

そう質問されることがよくある。

そして定型文の如く、こう答えるのである。

「実は、珈琲屋さんじゃなくて、

本当は宿がやりたいんです。

朝ごはんに挽きたて淹れたての

美味しいコーヒーが飲める宿がやりたくて、

資金を集めるのと、

コーヒーの技術を向上させることを

まずは始めようということで、

まずは珈琲屋さんから始めたんです。」

この後も続く、定型文の様な答えを

これまで幾度となく熱く話す一方で、

実行せずにいる後ろめたさの様な感覚に

一人落ち込む日々が

珈琲店の創業から3年経っても続いていた。

それを実行に移すことができずにいた

理由は多々あるけれど、

必要とされる日が来ると信じて

タイミングを待っていたのかもしれない。

そして、

ようやくそのタイミングが重なる時が

近づいてきている。

珈琲店を創業して、

3年ほど寝かし続けた

「本当は宿がやりたい。」という想い、

それは、

宿泊業の魅力を身をもって感じた

あの夏の日々が始まりである。

ー続くー

宿泊業の魅力に出会い始めた2008年の夏

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