9月のとよひかりの日。
九月のとよひかりの日。
お昼は、
相変わらずの日差しの強さ。
台風も次々と発生し、
直撃は未だないものの、
不安定な天気が多いこの頃だけど
朝晩と涼しい空気が流れるようになり、
シマは秋の入り口です。
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とよひかり珈琲プロジェクトを進めるにあたり、
今年の六月頃に、
栃木県の鹿沼市が「面白い」という情報を得た。
「百聞は一見にしかず。」
ということで、
九月の頭に
生まれて初めて栃木県に足を運んできました。
店主が鹿沼の「面白さ」を知る
きっかけになったのは、
セルフビルドで自宅を改装し、
若干24歳の若さでカフェ「饗茶庵」を開店した
風間教司氏の存在でした。
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何の変哲もない、
どんな町にもある、
そこに住んでる人しか通らない、
そんな
小さな 小さな路地。
そこに開店したカフェをきっかけに
意図した訳でもなく、
その魅力に吸い寄せられるように
新しい人の流れが生まれていった。
店主もその魅力に興味をもった一人で、
風間氏や、
風間氏の周りで起こっていることを
調べてみると、
店主をワクワクさせてくれる要素が
いくつも湧いてきて、
「会いに行くしかない」と、なった訳である。
しかし、
風間氏について調べれば調べる程
「行ってすぐすぐに会える人」ではない、
とてもお忙しい方だということがわかり、
今回の訪問の仲介をしていただいた
辻井まゆ子氏の存在に大いに救われました。
辻井氏は、
ゲストハウス「CICACU」の女将さん。
なんと、店主と同い歳。
江戸時代に創業し、
時代の流れと共に廃業せざる終えなくなった
歴史ある旅館を再生したのが
こちらのゲストハウス「CICACU」
昨年に旅館再生プロジェクトとして
風間氏と辻井氏が中心となって取り組み、
今年の三月に開業したそうだ。
CICACUができたことで、
鹿沼に一晩泊まれる場所ができ、
新しい人の流れが生まれ始めていることを
実際に足を運ぶことで
知ることができた。
そのCICACUに
ちょうど、店主が滞在していた時も
社会人1年目の
現場仕事の男の子が長期滞在していた。
そして何故か
到着した日の夜に、
その男の子と、
饗茶庵近くにある唐揚げ屋さんの旦那さんと、
お互い初めましての中、
地元の人が集まる居酒屋で
一期一会の宴が始まった。
まさに旅の醍醐味である。
そして、
栃木県といえば「餃子」
そんな地元の味を楽しみつつ、
お互いの話をしていると、
仕事を終えた風間氏と
辻井氏も合流し、
饗茶庵のことや
ネコヤド商店街
(月1回開催鹿沼でしているマルシェ)のこと、
空き家再生のこと、
まちづくりのこと、
人生のこと、
ほんの数時間だったけど、
「やりたいことをやればいい、
いっぱいの失敗も
繋がらなかった出会いも、
全部が今に繋がっている。」
その時は、
ひたすらに聞いて
頷くことしかできず、
いただいたお話を
全て噛み砕くことには
時間がもう少し必要だけど、
たまに
自分の居場所から離れてみることで
とよひかり珈琲店に対する気持ちを
改めることができた
そんな、鹿沼訪問となりました。
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鹿沼訪問を終えて、
シマへ帰る前に
東京・浅草で一泊した夜、
鹿沼での出来事を思い出しながら
眺めていた東京スカイツリー。
これからはじまる
とよひかり珈琲店は、
「その時は繋がらなかった出会いも
上手くいかなかったことも
もう一度、
繕う準備ができる場所」
として、
ホッとする珈琲を淹れられたらなと、
そして、
そういう場所に、
心の広い、
柔らかくて可愛らしい店主として
居られるように、
ささくれだらけの
店主の心の肌荒れを
今は治していこうと思う、
そんな九月のとよひかりの日です。
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風間教司氏の経営されている
【 日光珈琲 】
辻井まゆ子氏が女将さんを務める
【 ゲストハウス CICACU 】
合わせてご覧くださいませ。