5月のとよひかりの日。
とよひかり珈琲店の文庫屋さん。
ここがオープンして、早1ヶ月。
世間は5月です。
ゴールデンウィークも終わり、
奄美も梅雨入りをして、
シトシトと響く雨音と、
虫の音が遠く聞こえる真夜中に、
毎月14日のとよひかりの日に書く
はずだったことを書いている。
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この1ヶ月の間に、
直接に、とよひかり珈琲の話を聞いてくれる人や
どこかで耳にして、
さりげなく聞いてくれる人がいてくれて、
店主の淹れる珈琲を飲んでみたいと
言ってくれる人も現れて、
この1ヶ月の間に、
少しずつ「とよひかり珈琲」の存在を
気にかけてくれる人ができて、
思うことも大切だけど、
発することの面白さもまた、大切。
と、肌で感じるようになった。
それでも、
発する速さは人並みより遅めの店主であるので、
気長に、
気長に。
末永く、見守っていただけたら幸い。
ゆったりペースのこの空間、
訪れたからといって、
何かためになる。
何か収穫がある。
何か救われる。
そんな事は稀だと思うけど、
そんな稀が、いつか
誰か一人にでも届いたら、これまた幸い。
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そんな最近の店主は、
本当の自分というか、
本来の自分ってどんなだっけ?
ということと、
人の気持ちを読みすぎる事に
頭を抱えていたりする。
頭で考えなきゃいけない環境に
自分を置こうとしすぎて、
心の部分を大切することが後回しになっている。
らしい。
思い返してみるとこの一年、
中々、自分と向き合う時間がなかったかも。と、
ふと気付かされ、
ちょっともったいないことをした。
ついついある時間を使って、
あれもしよう。
これもしよう。
と、時間に欲張りになりすぎだったかも。
芯からリラックスできる時間、
それを少し意識して作ってみよう。
ただ、
やかんにお湯を沸かして、
香り立つコーヒー豆を挽いて、
それをゆーっくりと、珈琲カップに注ぐ。
珈琲の香りと味を
ただ、それだけを味わう時間。
他は何もしない。
気持ちばかりが生き急ぐ、
そんな自分に、
軽くブレーキをかけてくれる、
それが、そんな店主にとっての
「珈琲」という存在らしい。